■ Non-Deform 1 BLOX Contest Entry No.6

BZL所属試作型無人ゾイド イビルクレイオ (クリオネ型)
   製作者:なまぞうさん

   設定:
 惑星Ziの極地の海ではクリオネ型野生体が希に発見される。
 勿論、地球に生息するクリオネとは大きさ、生息状況などで相違点がある。
 この野生体は柔軟性を持つ特殊な外皮、見た目に反する凶暴性、そして強い生命力をもっていたものの、機動力という面で重大な欠点があるためや生息数が少ないという理由で戦闘ゾイド化されることは無かった。
 しかし、詳しい理由は不明だが近年この野生体が極地で大発生した。(ちなみにその一部は海流に乗って中央大陸北部にも現れ、漁業に大打撃を与えた)
 この機を逃す訳にはいかないと、BZLが捕獲及び調査を実施しこのコアの遺伝子を基にブロックス用コアブロックを培養。戦闘ゾイドに改造したものがイビルクレイオである。

 まず特殊な外皮を徹底的に分析し、その一部は野生体のまま装甲に流用された。
 この装甲は柔らかいゴムのようなもので、ソニックブラスターや魚雷の爆発の衝撃を吸収してしまう。また、比重が水に近く流線型をしているため、水中で受ける抵抗を最低限に押さえることが出来る。

 武装は一見貧弱そうだが、この機体には強力な格闘兵器が装備されている。
 この野生体は捕食の際、透明な頭部が割れて内部から6本の触手が飛びだし、獲物を絡め取り根本にある歯で捕食するという行動を見せる。
 この捕食システムも勿論武器として生かされ、バッカルコーンという格闘用兵器に改造された。
 普段は水の抵抗にならないよう腹部に折り畳んでいるが、敵に接近すると素早く展開し、野生体と同じように敵を絡め取り、噛み砕く。
 また口腔内にはソニックブラスター、腹部には機雷が装備されている。

 コアの遺伝子所以の弱点となる機動力不足であるが、この機体は敵地への侵攻を視野に入れず迎撃戦闘に特化しているため、短時間のみの高速航行を目的としたハイドロジェットノズルしか搭載されていない。
 深海で待ち伏せし、敵の接近を感知すると急速に浮上。集団で襲いかかり、バッカルコーンで絡みつきバラバラに引き裂くという戦法を得意とする。

 こうした運用方法やブロックス特有の生産の容易さから、ザバットのような無人機となった。
 だが人工的には作れない特殊装甲、ブロックスとは言え極めて特殊な構造による生産コストの高さなど問題点も多く、正式に採用される見通しは立っていない。


   コメント:
 クリオネの捕食をゾイドで再現してみたいと思い、製作しました。
 透明装甲は透明塩ビ板を熱して曲げたり、ヒートプレスを使い製作。
 ただ透明なだけでは物足りないと思い、赤いラインを入れました。
 頭部の触手は基部にブラキオスの背部砲台の可動部分を使用していますので、差し替え無しで触手を腹部分に回して格納することが出来ます。
 装甲の内部は、ガチャの植物ブロックスからの流用部品、パイプ状の部品で透明な外皮から透けて見える内臓をイメージして製作しました。
 全体的に不気味な印象を与えるため、赤系の色を中心に塗装しました。

戻る