HowToいきなり番外その1
  ゴルヘックス小改造 「尻尾を振ったらもっとかわいいんじゃないか?」


 全ゾイドの中でもかなりの完成度を誇ると個人的に思っているゴルヘックス。デザイン的に旧後期が混ざりつつも、上手く本体の曲線と背びれの直線をあわせたデザインは全ゾイドの中でも屈指の出来だと思います。また、連動部位も首、背びれと見所が多く、この大きさでは十分と言えるでしょう。
 では、何故そこであえて尻尾を振らせるよう改造するのか?
 答えは簡単、「かわいい」からです。実物の大きさを考えると変かも知れませんが、手元にあるゴルヘックスはよたよた歩きますよね? それに尻尾の動きが加わったらもっとかわいいと思いませんか? ウチは思いました、そしてゴルヘックスMFSで尻尾振りギミックが完成したのです。
 …しかし、何人かの人に内部写真を見せたところ「難しそう」と…。やってる事自体は単純なのですが、現物あわせで色々と手を加えてしまったので、非常に見にくいものでした。と言うわけで、その辺のリベンジを果たすべく、「簡易版尻尾振り機構」を制作し、その作り方をここに公開したいと思います。

必要な工具・材料
  ・ヤスリ
  ・1.5mmドリル刃(ピンバイス本体含む)
  ・瞬間接着剤
  ・プラ板(1mm厚)
  ・パテ
  ・2mmプラ角棒
  ・1.5mmスプリング
  ・ランナー(3mm径ぐらいの棒)
  ・コトブキヤMSGプラユニット「モビルパイプ」(のウチ4mmのもの1つ)
   注:代用品が思い付けばそれでも構いません。要は上のランナーとあわせて軸と受けになればいいので。
  ・直径が1.3mm以下で、それなりの堅さを持つ棒(クリップでもOKです)
   その他適当に


左がノーマル、右が尻尾を振る子。
分かりやすいようにキャップの色を変えてます。


本体左側の加工。下は比較用のノーマルのものです。
基本は、2つの2mm角棒の間をスプリングが通るようにするだけ。
ただし、スプリングが逃げるスペースがあるとたるんでしまい、十分な力が確保できません。
そのため、背びれ連動パーツ側にも棒をつけます。
この画像の上にカーソルを持ってきたり外したりすると、
背びれ連動用パーツの前後と、スプリングの動きが繋がっているのが分かると思います。


構造と、加工したところを書き込んでみました。
緑部分はスプリングが通ったり、2mm角棒を接着したりするので、
しっかりとヤスリ掛けし、平らにしておいてください。
また、尻尾の先にはスプリングがでるための穴を開けてください。
適当な長さに切ったプラ棒を、赤い線のように接着したら適当な形に切ったプラ板で蓋をします。
ここまでの加工が終わったら、一旦スプリングを通して、スムーズに動くかを試してみてください。
もし、ここで引っかかるようなら、引っかかる部分を探して削るなどの処置をとってください。


背びれ連動用パーツは、1.5mmピンバイスで穴を開け、
そこにスプリングを差してから瞬間接着剤などで固定します。
また、先ほど本体に2mm角棒で作った溝と干渉しないよう、
スプリングの弛み防止棒を作ります。


パイプの反対の端は、2巻き程つまんで曲げ、わっか状にしておきます。
スプリングの長さですが、くみ上げてみて、でている部分を気持ち長めに切っておき、
もし長すぎたら少しずつ切っていく、とやると良いでしょう。
短すぎた場合は、先端に何か接続用のパーツを新造する必要があります。


尻尾の先端は左右とも切り取り、全天候3Dアンテナのパーツで挟み込んで固定します。
固定する前に、内側にある隔壁状のパーツを削っておいた方が、スムーズに動きます。
そして、その状態で中央にランナー(軸になるもの)を取り付けます。
分解しなくても塗装が出来るパーツだと思いますので、左右接着しておくと良いと思います。
また、軸の右側に下から1.5mmのピンバイスで穴を開け、
そこに適当な長さの棒(今回は針金)を差し、接着しておきます。


スプリングの先のわっかが針金に引っかかったところ。
取り外しが出来るよう、針金は上下に貫通させるのではなく、
6〜7割方出っ張るように付けておいた方が色々と融通が利きます。
また、尻尾の口の部分は薄く削り込んでおいたほうが、よく動きます。


本体右側の加工。
フレームの尻尾の先部分と、接続ピンの受け部分はあらかじめ切っておきます。
そして、モビルパイプの一部を切り取り作った軸受けを接着します。
この時、直接付けると尻尾が振れないので、プラ板とパテで本体からちょっと離した状態にします。


軸受け、色々な角度から。
プラ板で箱状にして、内側にはパテを詰めています。
スプリングが少し顔を出しているのが分かるでしょうか?
また、接続ピンが無くなったせいで、個体によっては隙間が大きくなるようです。
(本体パーツのそり具合によって変化します)
隙間が気になる場合は、プラ板を4枚ぐらい重ねたコの字型の止めパーツを作ると良いでしょう。


加工前と加工後。
軸受けを切り欠いた事でこのように尻尾だけ取り外したり、取り付けたりする事が出来ます。


実際の可動範囲です。(ポインターを上に持ってきたり、外したりで画像が変わります)
背びれが立っているとき(背びれ連動パーツが前にいっているとき)は左側が引っ張られ、
背びれが寝ているときはスプリングに押される事で左右に振ります。

 以上、いかがでしたでしょうか? 文章で書くと長くなってしまうのですが、やってる事は簡単だと思います。もし、やってみようと思ったら是非チャレンジしてみてください。もし、失敗しても尻尾を接着すればパッと見に直りますし(ぇ。
 あなた好みのゴルヘになりますように…。

おまけ:我が家のゴルヘ小隊


右「隊長、俺の機体、隊長の機体よりもアクチュエーターが新型なんすよ」
真ん中「そりゃお前がこないだの戦闘でヘマやらかして2つも焼いちまったからだろーが、
しかも余ってたのが新型だけだったからって、つけて貰えただけだろうがよ」
(俺の機体だけドノーマル…でもその分稼働時間は1番♪)

ryunoss


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