ブロックスキットレビュー 「ディアントラー」
よく見ると結構鹿顔してます。
定番、ブロックスキットレビュー第4弾、今回はキメラ(鹿+モア)、「ディアントラー」です。
以下、パッケージ横の機体解説より引用。
「ディアントラーは、頭部の巨大ブレードアンテナでロードゲイルの命令を増幅し、味方に伝達する小隊長的なキメラである。高速移動能力と高い突撃攻撃能力をあわせもつこのディアントラーの登場で、キメラ軍団の戦力、統率力は飛躍的に向上。惑星Zi中央大陸で繰り広げられている共和国との戦争に、いよいよ帝国軍のキメラ軍団が実戦投入される日が来たのだ。」
久々の流用パーツゼロの新型BLOXです。
武装:
プラズマブレードアンテナ×2
3連装ショックカノン×2
バイトファング
キラークロー×2
得意技:ボーンクラッシュ
機体:
全長 / 8.6m 全高 / 9.7m 重量 / 20.0t 最高速度 / 200km/h
旧型ジョイントランナー使用。角フレームは灰色と象牙色の中間。
赤はシュトルヒやディ目とほぼ同じ新ゼネバスレッド。ゴムリングは微妙な灰色。
パイロットは最近流行の寝ころびさん。
単体でモア型にも…。
って、こうすると寝ころびさんは直立させられることに…(苦笑。
モア顔は普段おしりにあたるところについています。
…あっちに付くならこっちにも、って考えるのが人情ですが、
残念ながらしっかりはまることはなく、ぐらぐらしています。
…なんか「ひよっ」っとした感じが好きではあります(笑。
パーツ構成。
足パーツは3ブロック分×4ブロック分という驚異の長さ。
中央の茶色いのが有人コックピット。
総評:
新規金型作り起こし&ロードゲイルに続く有人キメラとして話題のディアントラー。
発売前はデモンズヘッド系の顔から足が生えた気持ち悪いやつ、と評判でしたが、実際手に取ってみると結構使えるパーツが多いのに驚きます。その足は既存ブロックス中最長を誇り、頭は鹿とモアの2種類付属、爪もバスターイーグルからの流用かと思いきや完全新型、と目白押し。また、鹿顔は珍しくきちんと単体で鹿の頭として機能しうるデザインであり、角の取り付け方と、体の問題さえクリアできれば容易に鹿型が作れそうです。
また、単体でモア型へのチェンジマイズも可能で、キメラ嫌いにも納得できるよう配慮されている点も見逃せません。…個人的にモア型のがかわいいのでモア型固定ですが(笑。
そして、シュトルヒとの合体を考えられたパーツも含まれ、設定面と玩具としての側面両方から、消費者にバトストとブロックスを統合するぞ、と訴えかけているように感じます。合体などの詳しいことはシュトルヒのレビューページで行っておりますので、よろしければそちらもどうぞご覧ください。
さて、ここまで良い点ばかりを挙げて参りましたが、難点もいくつかあります。まず、せっかく鹿の頭と角を用意したのになぜ蹄パーツがないのか、と言うことです。蹄があれば馬や羊などのモチーフの再現も可能となり、ブロックスでの遊びの幅が広がるのではないか、と思うのですが…。全体のデザインとしてはまあ、ある意味正解と言えるのでしょうが、細かく見てみると、おしりにあたる部分でブロックの穴がでている、コックピットの後ろの出っ張りが目立つ、モア型の首がどうもすかすかしている等、詰めが甘い点があるのが残念です。
とまあ、いろいろ書いて参りましたが、第1世代ブロックス(両軍初期4体)と同じ価格でこの大きさ、このプレイバリュー、初心者から上級者までおすすめできる一品です。