ゴジュラスリテイク
製作者:HIROKINGUさん
機体設定: 最強の証であり、またそうで無ければならないという重荷でもある「ゴジュラス」の名を冠する機体。内燃機関から装甲に至るまで機構は一新され、時代遅れの従来機とは比べ物にならない量産性・剛性・信頼性を手に入れた。 機動性と拡張性に重きを置いて設計されていて、前傾姿勢・ブロックス対応等の新システムが搭載されている。 ゴジュラス本来の大きすぎる闘争心を押さえつける為に用いられたのは、「不安定だが抑制とパワーアップを兼ねる」オーガノイドシステムでは無く、「パワーダウンは否めないが信頼性に優れる」新OS(オペレーション・システム)、「NIC-Ver.5.29」通称「ニック」である。これにより一般兵でも問題無く制御する事が可能となり、高い操作性を手に入れることとなった。 特殊な兵装として口内の「大型火炎放射器」と「8連空圧噴射砲」を同時に発動し摂氏1300℃を超える超・高熱風を吐く「パワーブレス」が存在する。だが、これは大型のビームキャノンや共和国としては初の荷電粒子砲等を装備するにはコストが掛かり過ぎる為、止むを得ずの選択だったという噂だ。 最大の特徴として「ポジショナルチェンジ機能」を搭載している事が挙げられる。これは機動性に優れ接近戦を得意とする「機動戦モード」と、重火器の搭載による後方支援を担当する「砲撃モード」とに自機の体勢を変化させる機能である。この機能が後の傑作機「ゴジュラスギガ」へと更なる精錬を経て継承されている事からいかに有効性が高かったかは自明の事であろう。 この機体をサイズで分類するなら間違いなく「超大型」であろうが、同サイズのマッドサンダーやウルトラザウルス等の神掛かった強力さは持ち合わせていない事から「一機のみの切り札」では無く「兵器」として開発された事が伺える。 「Gの継承者」として重要な位置を担うこの機体はゴジュラスギガへの布石として大きな意味を持った事は言うまでも無い。 製作者の言葉: 今回の製作において重きを置いたのは「重厚さ」と「ゴジュラスの面影」です。最も有名なゾイドの一つとしてゾイドファンならずとも知名度の高いゴジュラスの改造機と言う事で、かなり力を注ぎました。 頭部:ゴジュラスの頭部を上下反対にしたものを軸に、ジャンクパーツでディティールアップしました。 胴体:マッドサンダーの胴体を軸に、ゴジュラスの腹パーツ・マッドサンダーの足パーツ等で製作しました。 腕部:ブレードライガーの脚部と、ゴジュラスの爪を合わせた物にジェノザウラーの装甲でデコレートしています。 脚部:マッドサンダーの脚部を組み合わせて自立する様になっています。 キャノン:ゴジュラスキャノンを適度にディティールアップしています。 4連速射砲:ゴジュラスジ・オーガの物の砲身等を若干ディティールアップしたのみです。 大型のゾイドを改造する際、一番大切なのはプロポーションのバランスと配色であると思っておりますので、当然その点については最新の注意を払いました。ヒーローチックでいかにも隊長機っぽい感じにする事も出来ますが、この手のサイズの場合こういう重厚な雰囲気の方が機体の魅力を引き出せるかなと思い、同系色でまとめています。 この作品は私のイメージをかなり忠実に再現出来ていて、自分的には満足しました。大きな作品ですので色々と苦労した点もありますが苦労は報われたかな、と思います。 |
管理人メッセージ: 毎度毎度ほんとにお世話になっているHIROKINGUさんからの投稿です。とうとう記念すべき10作目です。 まず見るものを圧倒するのがその重量感。ボディや各パーツの大きさから見て、超大型クラスだというのは分かると思います。それなのに情報密度のメリハリがきっちりしており、大味となっていないところにHIROKINGUさんの技量と今まで蓄積された経験が窺えます。精度、プロポーション、ディティールのどの点を見ても中途半端なところが一つもない、改造ゾイドとして高い次元に位置する作品だと思いました。 しかしこのゾイドがコンテストに出てくるとは…、戦う皆様ご愁傷様です(ぇ。日本一となるか、ならないかは審査員の手にゆだねられますが、上位入賞は間違いないと思います。 |