レックス
   製作者:HIROKINGUさん


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私企業「Wild Arms Conpany」(以下WA社)が独自に企画・開発したティラノサウルス型ゾイド「WAc-103/A」はあのディベロップ社製「ライノフォート」と同時期に発売され、大ヒットを博した名機である。扱い易く・廉価で・故障も少なく・それなりの戦力を有していたからだ。
その後も軍関係の組織専用にチューンされた「WAc-103/M mod.」(ミリタリーモデル)・限定発売された上級機「WAc-103/S mod.」(スペシャルモデル)など数々の派生版が登場している。
そして、WA社創立75周年を記念し、同社内の独立特殊部隊「S.A.F.」(Special Armored Force)が独自に改良・チューンしたのがこの「WAc-103/Re.Expert mod.」(R.E.X.)だ。

S.A.F.はその任務内容から常に必勝を求められており、この機体にも採算度外視の贅沢なチューニングが施された。
その性能はスタンダードモデルやミリタリーモデル等と比べるとあらゆる面で雲泥の差があり、一般人やテロリストの装備でこの機体に勝つ事は99%不可能であると言い切れる程だ。

施設内戦闘や旗艦「アクチウム」からの空中投下を想定し機体のコンパクト化が推進され、それが結果的に機動性の向上へと導いている。
武装は一点豪華主義を貫き、非常に強力なライフル弾を高速連射するバルカン砲を2連装に改造したオリジナルウェポンが採用された。
機動面への配慮も抜かりなく、高出力ブースターを軸に4基の補助ブースターを装備。機動性は小型ゾイド並だ。

なお、この機体を用いた初戦闘として昨年11月の「アントニウス邸人質事件」を踏み込みから15秒で解決した事は記憶に新しく、その高いポテンシャルを全国に知らしめた結果となった。
レックスを手に入れたS.A.F.は正規軍以上の戦力を有するのでは、との噂もあり、WA社の地位は今まで以上に揺ぎ無い物となったのは自明の事である。


   コメント:
アロザウラーというといかにも顔のでかいゴジラと言った印象があったので今回はその辺を意識して製作しました。
顔を小さくするというよりはキャノピーの縮小と胴体の延長で再現しています。
 顔:アロ頭+ブロックス系キャノピーを結合。パテにて整形。
 胴体:基本的にアロですが、ジャンクや市販ディティールアップパーツでデコレート。
 腕:アロ。火炎放射機と言い張る(?)突起は切り飛ばしています。
 脚:ブレードライガー。サイクスのパーツでボリュームアップ+ディスペロウの装甲を接着。足首は纏まりの良さから前後逆に取り付けいています。
 尻尾:ディメトロドンの物を軸にブロックスパーツとライガーゼロの尻尾ライフルでプロポーション変更。
 ブースター:サイクスの足を基部にジャンクや市販ディティールアップパーツでデコレート。
 武装:ウルフの物を軸にゼクアインのドラムマガジン等でデコレート。ピトー管の様なディティールは何故か真鍮線でなく熱して伸ばしたプラ棒です。
各関節はイエローサブマリンの「関節技」により固定。目立ち過ぎないように配慮してあります。

塗装ですが、今回はベタ塗りの上からシャドー吹きをし、ウォッシング・更にドライブラシと結構手が込んでたり。
ドラムマガジンと尻尾付け根のプロペラントタンクに限り180番紙ヤスリでヘアラインを再現しています。

おまけとしてPCで製作したロゴをプラ板に貼り付けたお手軽ネームプレートを製作。中々に雰囲気は出ますのでお勧めの手法です。

今までの私の作品は基本的にツートンフィニッシュで仕上げていましたが、今回は全身一色でアクセントを多く配置する手法を取りました。
どちらが良いとは言えませんが、この手法は作品を「1つの個体」として強調出来るかと思います。好みは人それぞれですね。

管理人メッセージ:
 投稿改造ゾイド25作目は、またまた良い番号ゲットのHIROKINGUさんからの投稿です。ライノフォートから約2ヶ月、満を持しての登場です。
 全体のフォルムは最近の学説に則った、いわゆるT-REX型。アニメなどに出ていたガンスナイパーなどに似たフォルムですね。各部形状はアロザウラーと似ています、といってもあくまで準拠、パーツの置き換えや、ディティールの追加などによって、ノーマルのものと比べると、パッと見で似ていると感じても、かなり手が加わっていることが分かります。流用パーツの使い方などは流石、堂に入ったものですね。
 また、氏のこだわりである塗装、本体は至ってシンプルに見えますが、水色の識別帯と武装や口腔内のディティール、バーニアなどを色分けすることで、冗長にはならず、狙い通りの効果が出ていると思います。下地の仕上げを変えることで塗装したあとの表現を変える、というのはそれだけ仕上げに気を配ったということで、やはりこだわりを感じます。
 ミリタリ好きと、ゾイド好き、どちらも確実に満足できる逸品だと思います。

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