アレグリッシモ
製作者:キノさん
設定: 1200ミリウルトラキャノンを搭載することを前提に、開発が進められていた改造ゴジュラスギガ、それがアレグリッシモである。 もともとウルトラキャノンはウルトラザウルス用に開発された兵器であるが、ウルトラザウルスは大統領専用機の1機しか存在せず、また他の大型ゾイドの支え無しでは発射できないと言う問題もあった。 そこで共和国技術部は現存するゾイドコアの中でも、特に強力なゴジュラスギガのコアをベースにして、ウルトラキャノンを単機で発射できる機体の開発に着手した。 アレグリッシモと名づけられたこの機体はギガを大型化し、発射の砲撃に耐える強靭な脚、それに大型アンカーを装備することを前提に製作されていたが、完成間近のところでウルトラキャノンを中央大陸で使用するのに反対する者が軍上層部にあらわれ、さらに開発当初から懸念されていた生産、整備コストの問題などから、アレグリッシモは8割完成のところで、ウルトラキャノン搭載が断念されることになってしまう。 ウルトラキャノンが搭載できなくては大型で、お世辞にも動きが早いとはいえないアレグリッシモは戦力にならないと製作停止の命令が出るはずだった。 しかし、断念された「ウルトラキャノンを搭載する」と言う開発理念がアレグリッシモも救うことになる。 このアレグリッシモはウルトラキャノン発射の衝撃に耐えられるように脚や基本フレームは通常のゾイドよりも頑丈に設計されている。 それのためマッドサンダー級の重装甲、重装備を装備することができ、HEシールドを搭載していないのにも関わらず、防御力ではギガにも匹敵する。 その重装甲、重装備ながらも俊敏性とパワーではゴジュラスとほぼ互角。さすがに機動性は欠けるが、大型ゾイドとしては強力な戦闘能力を誇るゾイドである。 そこで、共和国技術部はこのアレグリッシモの開発を断念せずに、本土決戦の最終兵器として使うことを目標として開発を続けることにする。 それと同時にウルトラキャノンの代わりになるアレグリッシモ専用武装の製作を開発部に命じた。 いくつかの案が提出されたが、最終的には射撃能力を特化して開発されたアレグリッシモの特性を一番生かせる装備が搭載されることになり、尻尾のホーミング性の高い小型ミサイル、肩の破壊力重視の大型ミサイルランチャー、接近戦での攻撃力を挙げるために腕のアームドライバーが装備された。 アレグリッシモは対大型ゾイド用、対要塞用の切り札となる予定で、戦場でもたらす戦果ではウルトラキャノンとほぼ互角になるのではないかと期待されている。 製作のポイント: ゴジュラスギガを中心にジャンク化していた色々なゾイドのパーツを組み合わせて大型のゾイドを製作してみました。 頭>> ギガをより肉食恐竜らしく見せるために大型化しました。 ギガの頭を中心にして、マッドサンダーやフューラーのパーツを使ってボリュームをアップさせています。 モノアイは大口径ビームキャノンを加工したものを使っています。 モノアイにはクリアパーツを使おうと思っていたのですが、クリアパーツを使うと全体のバランスが崩れてしまたったので、却下しています。 とさか(?)はエナジーライガーのパーツを加工しました。 首>> マッドサンダーの脚パーツにギガやデスザウラーのパーツを付けています。 首と、頭の付け根にはブロックスの大型ボールジョイントをキツクしたもので接続しているので少しの範囲なら可動させることも出来ます。 胴体>> 一番最初に製作に取り掛かったのが、この胴体です。 その時点から頭の大型化を念頭においていたので、バランスを取れるようにギガとデズザウラーの胴体を、パテを使って接続しまいた。 接続してある部分を隠すために、接続部をディティールUPしてレイザーストームのパーツを使って隠しています。 背中にはギガの電池カバーを使っていて、腹にはデスザウラーの電池カバーとエナジーのたてがみを使いました。 ギガの腕を加工した腕との接続も、ブロックスのボールジョイントを使っているので、腕を可動させることが出来ます。 脚>> 胴体が延長された分、脚が短く感じられたので ギガの脚にデスザスラーの爪を接続して3、4センチほど、脚を長くしています。 それに市販のディティールUPパーツを使って、ディティールアップをしたデスザウラーやアイアンコングの装甲を付けてました。 爪も胴体同様、デスザウラーとギガのものを接続しています。 尻尾>> これもギガの尻尾を中心にして製作しました。 プラノコで2つに切ったギガの尻尾に、カバーの開閉ギミックを追加したデスザウラーの装甲を乗せています。 隙間はスプリングを使って埋めました。 先端には加工したウルトラザウルスのパーツを接着しています。 武装>> アレグリッシモ本体が平面な感じだったので、武装の強化と平面さをなくすために、ミサイルランチャーを製作しました。 ミサイルランチャーはプラ板を切り取り、プラ棒を使って組み立てました。 それだけでは物足りないので、エナジーライガーやウルトラザウルスのパーツを使ってディティールUPをしています。 |
管理人メッセージ: 投稿改造ゾイド44作目は、キノさんよりギガとデスをベースとした超大型クラスミキシングビルド、アレグリッシモです。 異なるゾイドのパーツを上手くまとめる、構成力の高さが光った作品ですね。これだけ色々な大型ゾイドのパーツが使われテイルにもかかわらず、プロポーションの破綻もなく、デザインラインもそういう方向でまとまっているのがすごいですね。また、ゾイドでは珍しい、キャノピーでも目でもないモノアイタイプの頭部はまさに「兵器」といった感じがあります。 ただ、背面武装が直線ベースなのに、突然横に曲線のパーツが付いているのがちょっと気になるのと、腕の大型クローが右側にしかなく、左側から見たとき少し違和感を感じました。あと、バーニアやチューブ類をメタリックカラーで塗るなどして、アクセントを増やしたらより引き締まった印象を与えられるのではないかと思います。 大型機の改造はほとんどやってないので、一度はやってみたいなぁ、と思い続けて早幾とせ…やはり根気と労力を考えると、ここまでのものを完成させられる、ってだけでものすごいことだと思います。製作、お疲れ様でしたm(_ _)m。 |