ネオゼネバス帝国海軍所属特殊潜行艦
「ギーヴル」(ターリーモンスター型)
製作者:なまぞうさん
設定: ネオゼネバス帝国軍で次期主力海戦ゾイドのテストベッドとして開発された機体。 ネオゼネバス帝国海軍ではデススティンガーという強力な海戦ゾイドを保有していたものの、生産効率がやや悪いことや陸戦用にも回される等の理由で数が少ないデススティンガーを補佐する中型海戦ゾイドの開発は急務であった。 いずれ東方大陸より攻めて来るであろう共和国軍や、国力を取り戻し次第攻めて来るであろうガイロス帝国軍を、海で迎え撃つことの出来る強力な海戦ゾイドが必要だったのである。 そして開発されたテスト機の一つがこの「ギーヴル」である。 これまでの海戦ゾイドの技術を総合的に取り入れており、デススティンガーの補佐役として十二分に活躍できる能力を備えている。 まず開発の素体として、近年深海で発見された軟体生物型野生体が使われている。外見的にはブラキオスの近縁種や海竜型ゾイド野生体に酷似しているが若干生命力が高い他、水中での行動に適したフォルムを持っている。 今回の新型海戦ゾイドの開発においてそれらの利点が評価され、採用された。 先にも述べたように、この機体には今までの海戦ゾイドに用いられた数々の技術が投入されている。 まず最大の特徴である長く突き出たウェポンアームの先端には、格闘戦用のキラーバイトファングが装備されている他、口腔内にはソニックブラスターが収納されている。 これらの武装はあらゆる方向に曲げて使用することが出来るため、強力な武器かつ非常に機能的な武装である。 また、背部の2連装ショックカノン及び加速ビーム砲は艦砲射撃用の装備として威力を発揮する。 弱点となる空中からの攻撃も、ハンマーヘッドのそれを参考に開発された垂直発射式のミサイルを備えるなどの対策を取っている。 ブラキオスに採用されていたソーラージェネレーターも、内部機関や耐弾性を向上させ、さらに効率的に日光を受けられる位置に設置された。 これにより補給無しでの長期間の活動が可能になっている。 水中で40ノット(巡航速度)を出す運動性は勿論、格闘戦・射撃戦・雷撃戦とオールマイティーな戦闘を可能にしている機体である。 空中での活動は出来ないが、限られた時間内での湿地帯等での活動は可能である。その際の動きは芋虫やミミズそのものだという。 元々テストベッドとして開発された機体ながら、予想以上の戦闘能力を得られたために十数機が生産され、デルダロス海を封鎖する海上部隊に少数配備された。 しかしこのクラスのゾイドとしてはコストがかかりすぎるため、これ以上の配備は見送られている。 コメント: モチーフは「ターリーモンスター」「タリモンストラム」などと言われる古生物です。 長い吻部はブラキオスの首に関節を仕込み、可動化しました。 先端の鋏はブラキオスの頭にダブルソーダのアゴを付けた後、パテで成型しています。 胴体はハンマーヘッドのヒレを幾つかカットした後、ブラキオスなどのパーツを付けて作りました。 尾部のミサイルポッドはパテでハンマーヘッドのそれの隙間を埋めてコトブキヤのデティールアップパーツを付けて製作。 塗装に関しては、つや消しの黒を基調として装甲部分などをメタリックブルーで塗りました。 ちなみに、動力は残してあるのでウネウネ動きます。ハッキリ言って気持ち悪いです(笑 |
管理人メッセージ: 投稿改造ゾイド55作品目は、相変わらず製作ペースの速い、なまぞうさんのターリーモンスター型ゾイド「ギーヴル」です。 モチーフの選択からしてなまぞう節全開で、「マイナーモチーフ改造ゾイダー」の称号を欲しいままにしています(?。そして、そのモチーフの味を殺さず、上手くゾイド世界にありそうな形におとし込んでいる構成力は相変わらず目を見張るものがあります。 ハサミ部の造形やその接続部、ソーラージェネレーターの位置や尻尾(?)の作りは流石の一言です。また、ハンマーヘッドのイオンブースターがケーニッヒのマルチプルディスチャージャーに変わることで、モチーフの持つ、一種スマートが再現されていると思いました。 構成力、加工速度共に高レベルななまぞうさんの作品は、モチーフの選択などユニークなところがあり、飽きが来なくて良いです(笑。ご投稿、ありがとう御座いました〜。 |