ヘイムダル
   製作者:AISENさん


   設定:
 ヘイムダル。NEXTグループ製の汎用主力型であり、同グループや西方大陸の有力国家群による政治機構「エウロペ連合機構」の加盟国軍の主力機としてサイレン社が開発した機体である。
 NEXTや同政治機構の設立時から運用されていた「ベルセルク」は運用開始から2年、すでにその性能限界が指摘されていた。もともと生産性を最重視したベルセルクは、装甲、整備性以外はおよそ及第点を付けかねるモノで、「前線より、後方デポにいる時間のほうが長い」と揶揄されるほどだった。
 またNEXTのアーティシャフルフォースやEU機構軍の戦略も充実、発展したのに伴い、より汎用性を重視した機体が求められるようになっていた。
 これに対して開発されたのが「ヘイムダル」である。ヘイムダルは西方大陸産の野生パラサウロロフス型ゾイドのゾイド核をコピー、クローニング使用しており、(NEXT製ゾイドはゾイド核を純粋な生体OSとして利用しており、動力源は別に「ジェネレーター」を搭載している。これもまた、それまでのゾイドとの大きな差異の一つといえる。)充実したセンサーユニットやレーダー、そして野生パラサウロロフスの持つ、群れの固体同士の交信を行うプログラムを応用した「独立型戦術ネットワークシステム」を搭載。集団戦において大きなアドバンテージとなるこの装備により、これまでの量産型ゾイド以上に機動性に優れた組織戦が可能となった。
 武装面では先んじて発表された「共通規格拡張システム」を搭載。同機や「ベルセルク」などの小型、中型ゾイドに対応したパーツが各種用意され、強襲、制圧、迎撃作戦など、様々な任務に対応可能。また頭部パーツも換装式で防御性を重視した近接戦用や火器管制や索敵、ロックオン機能を最重視した機能特化型モデルがリリースされている。固定装備としては背部のマルチプルランチャーや、オーバーブースト、脚部のスラスターが2基、テールスタビライザーがあげられ、空挺部隊や強襲部隊の要求にも耐えうる高機動性を誇る。
 装甲面も従来の同クラスゾイドにそれに比べてはるかに頑強であり、特にコクピットの装甲はセラミック材などの耐熱素材も潤沢に使用されたもので、同機の生還率の高さは相当もモノである。
 同機はロールアウトと同時に各戦線に投入、高い評価を獲得しており、ガイロス帝国や他の大陸にも大量に輸出されている。

   コメント:
 製作記事です。

-頭部-
今回は2種類製作。サイレン社ヘッドは「アーマードコア ナインブレイカー」のMAYFLY、トランスバール社ヘッドは同作品のEYE3や「フロントミッション」のヴァンツァーのイメージで。
基本はプラ版でアンテナを作り、パテを盛って、製作。トラ頭のみ、ジャンクパーツでアゴ、市販パーツでモノアイと側頭部ユニットを作成しました。

-胴体-
バクゥの首と胸にパテを盛って形状変更。バックパックはプラ版、両脇のブースターはガサラキのシンデンアーマーのミサイルポッドに市販パーツで仕上げ。
下半身はガゾウムのブースターにバイアランのバックパック、パテで形状仕上げ。各関節はWAVEのボールジョイント。

-腕部-
1/144のHGUCグフの肩パーツにパテを盛り、上腕はトールギスのものに市販パーツでアクセント、下腕部はバクウのものを。マニピュレーターはパテ。え?パラサウロロフスはこんな指じゃない?ハイ、作ってから気付きました。
武装のジョイントパーツはコトブキヤのバーニアパーツとマイナスモールド。

-脚部-
1/100MGグフの肩パーツにパテを盛り。ヒザ、スネはHGUCジム寒冷地のヒジパーツにパテ、ブースターは市販パーツ、アーマーはシンデンアーマーから流用。
足首はガゾウムのパーツにHGUCアレックスのチョバムアーマーを流用。
指はシュトルヒのモノにパテを盛って形状変更。

-武装-
パイルバンカー:コトブキヤの武器パーツ「グレネード」からパーツ流用。
市販パ−ツでデコレートし、ロッドは釘(!?

マシンガン、バズーカ、ライフル:まんまコトブキヤ。グリップとっただけ。

-塗装-
本体:ガルグレー+パープル極少量

本体:つや消しブラック+黒鉄色

今回はコピックモデラーで汚し塗装の後、ガンダムウェザリングマーカーで汚し塗装をおこないました。
仕上げはツヤ消しスプレー。


ポインタを画像の上に載せると、トランスバール社ヘッド+バズーカ、ライフル装備になります。

管理人メッセージ:
 投稿改造ゾイド76作目はAISENさんよりオリジナルセミスクラッチゾイド「ヘイムダル」です。

 ゾイド以外のパーツをメインに使っていながら、ゾイドという枠組みの中にぎりぎり入りそうなこの機体。好みは分かれそうですが、SS型やブロックスなど、本家がゾイドの拡大解釈を積極的に行っている今、こういったアプローチは個人的に面白いと思います。

 勿論、新しいアプローチだからこその難しい点、特に造形的な問題もありますが、見事なプロポーションと独自の世界観に基づいたディティーリングがこの機体に機械でありながらどこか生物的な雰囲気を感じさせる物に仕上げておられます。アーマードコア的な意匠が随所に取り入れられているのも独特の作風と相まって見る者を圧倒する重厚感を演出していますね。

 個人的にはザバットの有人ヘッドを思わせるモノアイヘッドがかなり好み(余談:ウチはアーマードコアでは四角いモノアイヘッドを愛好してました)。頭部が2種、武器が数種用意され状況に応じて換装できるあたり、量産機かくあるべし、といった感じも受けました。

 いつも斬新な改造ゾイドを投稿頂き、ありがとう御座いますm(_ _)m。いずれカスタムメーカー「夜鳴き屋本舗」として、NEXT世界にお邪魔させて頂きたいと思いますので、その際はよろしくお願い致します。

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