ゾイドキットレビュー 「セイスモサウルス」
ひたすら長い。全長約75cmです。
箱の状態でも横に44cm。
箱としては小さいのに、長いので意外と邪魔(笑。
お気楽キットレビュー第7弾。お題はゾイド20周年記念の大型キット、セイスモサウルスです。以下、いつもの箱裏設定。
「
中央大陸に覇権をとなえるネオゼネバス帝国の急務はヘリック共和国残存勢力の一掃だった。だが、共和国軍には強大な格闘能力と機動力を兼ね備えた無敵ゾイド、ゴジュラスギガがいる。そこで帝国は、射程距離外から攻撃することで、ギガの特化した能力を全て無効化する方法をとった。『対ゴジュラスギガ用・長距離砲撃タイプ』の開発である。機体のベースに選ばれたのは、雷竜型ゾイド。超長距離からギガの古代チタニウム装甲を撃ち抜くために、長い体をそのまま荷電粒子砲の砲身と粒子加速器に利用するためだ。そしてZAC2106年夏、帝国技術部はついに超集束荷電粒子砲(通称ゼネバス砲)を搭載した巨大ゾイド、セイスモサウルスを作り上げた。今、共和国軍とゴジュラスギガに、最大の危機が訪れようとしていた。
」
改造プランは無く、かわりに箱には赤・紫・黒のカラーバリエーションと、説明書にアルティメットセイスモ(重装備タイプ)が載っています。
流石にパーツ数も多く、2980とは思えないボリューム。
組み立てレベルは低いです。
が、その反面、似たような部分が多く、ひたすら単調な作業の繰り返しとなるため、
適当に作っても1時間は越えます。
…31門小型2連レーザーは予備が1つついていますが…切るのが面倒でした。
左上のモーターボックスの下のがバトスト付きフルカラー説明書です。
前後から。
尻尾のうねりが格好良いですが、
動きは先端から順に動くので少々「?」な所があります
装備:
キラーバイトファング
超集束荷電粒子砲(ゼネバス砲)(口腔内)
地対空8連装ビーム砲(セイスモ8連砲)
荷電粒子強制吸収ファン(腹部)
2連銃座式ビーム砲×2
BLOXマウント×9
小口径2連レーザー機銃×31
加重力衝撃テイル
機体:
全長 / 53.5m 全高 / 10.9m 重量 / 198.0t 最高速度 / 70.0km/h
ゼネバス砲。口腔内に逆三角形のモールドがあります。
前歯がないのは荷電粒子砲搭載ゾイドだから、きっと。
艦橋部。
といってもあくまで有人銃座なので、
ウルトラサウルスやマッドサンダーのような指揮能力はなさそうです。
前の砲にある斜めの板状のものがセイスモ8連砲です。
蹄。
足が持ち上がると自重で爪が閉じるという秀逸なギミック付き。
ディスプレイスタンド付き。
以下、各アルティメットセイスモは写真などから考えた武装の取り付け方の一例です。公式のものと完全に同一、というわけではありませんのでご了承ください。ただし、使用パーツはセイスモサウルス、スティルアーマー、シザーストーム、レーザーストームのみで作ってあります。
・アルティメットセイスモ(重装備タイプ)
説明書にも写真が載っているタイプのアルティメットセイスモ。レーザー、シザー両ストームのみ使用です。オールレンジ対応らしいですが、スティルアーマーのパーツが無い分微妙です。
基本的に両ストームを箱絵を参照して武器モードに組み替え、
それを下のようにジョイントを介し、つけていくだけです。
説明書では明らかに別のジョイントを使っているようですが、
それはキットには入っていないので入ってるもののみで構成しています。
・アルティメットセイスモ(格闘戦闘仕様)
コロコロに載っていた、スティルアーマーのパーツをメインに使用したアルティメットセイスモ。スパイクのとげとげしさと、それを含めて全体のバランスは3種の中でもかなり良好かと。パーツが余りまくるのが難点。
コロコロ写真では左舷側が写っていなかったので、
予想としてクレセントレーザーをつけています。
・アルティメットセイスモ(砲撃戦仕様)
こちらもは3体のキメラの武器だけを使う砲撃特化型アルティメットセイスモ。武装部分だけを使うのでこちらもだいぶバランスが良いです。また有人銃座を軸にスティルアーマーのソードレールキャノンをつけるので、セイスモ自体はほとんど弄らないですむので割とお勧めです。
銃座の左右のボスに3mm->5mmのジョイントを噛ませ、
そこにシザーストームの後ろ足を介してソードレールキャノンを装着。(下図)
また、さりげなく左右のシールドっぽいパーツが下に付け替えられているなど、
微妙に芸が細かいです。
単体としてみても結構かわいい砲座(笑。
横ガトリング。
3連ショックキャノンの位置が写真では分かりづらそうなので…。
ゾイド誕生から20周年。当初はウルトラザウルスの後継機だとか騒がれていたセイスモサウルスは、帝国の対ギガ用の機体でした。
設定画の時点ではどうしてもギガと同じような装甲のラインをしているな、と思っていましたが、全体のディティールはギガのそれとは違っています。セイスモ8連砲は1つを動かせば連動し、31門小型レーザーも首にあわせて向きが変わるため、結構表情があります。また、口腔内のゼネバス砲のディティールなど、細かいところで説得力を増すデザインがなされています。長いけれど決して大きいとは言えないボリュームはちょっと残念。目の発光や外部への回転動力の取り出し口の設置と、巨大化含めて5000円クラスだったら良かったのになぁ、と思います。もちろん、このサイズでこの値段ならお子様は手に入れやすく、大満足かと思いますので問題と呼べるほどのことではないですね。
一番のウリであるはずの尻尾の動きは…一言で言うと微妙。豪快に振ってくれるのは良いのですが、ひもで引っ張るその構造上尻尾の先から動いていくので、何となく違和感を感じます。また、尻尾の動きに比べた首の振りが小さいことも残念としか言いようがありません。
さらに惜しむらくはその色、全体的に微妙なテカリが…。せめて全体的につやが消え、薄紫色がただの灰色になっただけでもだいぶ印象が変わるかと思います。
コストパフォーマンスは決して悪くないですし、この値段でこのボリュームなら結構満足のいく出来ではあるので、置き場の確保できる人にはお勧めです(笑。